規定未到達人

二浪一留、行きつく先は

覚悟

時は6月。桜の花も散り果て、爽やかな春風の音も、鳴りを潜めてしまった今日この頃。熱き日差しが身体を照らす季節が、すぐそこまでやってきている。

 

当の筆者は大学生活4年目を迎え、周囲に流される形で就活・勉強等に勤しんでいる(現状を考えれば、こんな言い方をすると、本当に上記の活動に本気で精を出している学生に対し失礼になってしまうが、それについては割愛する)。

 

大学生活4年目の2割方を消化してきたことをふまえ、頭で2.12秒ほど浮かんだ内容について書き連ねていく。

常識的に考えれば、4年目にもなって平日5日間大学に来る人間は、大学に間接的に支配されてしまっているか、何かしらの欠陥を抱えているかのどちらかでしかない。

 

前者は、自らの所属する研究室にて日々実験を行い、成果を記録する作業に明け暮れる理系の人間である。筆者はここについては詳しくないが、研究成果と大卒という肩書きを得るために、平日5日間(もしくは土日を含むかもしれない)大学に来ることを強制されている悲しき存在である。

しかし、為すべきことが既に明確となっている彼らは、間接的な支配を受けている存在とはいえ、卑下の対象とするべきではない。むしろ、それは後者にあたる。

 

後者は、巷で言う所の"卒業が危ない人間"、つまり卒業要件を満たす分の単位が足りない人間の中で、さらにその中でも洗練された欠陥エリートのことを指す。これは前者のそれより悲しい、そして呆れ果てた存在である。

大学の講義は出席するかしないかは完全に個人の判断に委ねられる。この甘い文句に、娯楽に身体を完全に侵食された欠陥エリートが釣られないはずがない。規定以上の講義をサボタージュした結果、待っているのは"落単"である。

欠陥エリートは落とした単位を拾おうとするが、一方でその倍の早さで単位を落とす。海の向こうで中国が飛ぶ鳥を落とす勢いで経済成長を遂げているように、欠陥エリートの単位を落とす勢いは尋常ではない。結果として4年目にツケが回ってくることになり、肩を落とすことになる。

正常な大学4年生が就活、または自らの学問を究めんとしている傍ら、欠陥エリートは単位の回収作業、つまり講義への出席を行うのである。周囲には入学して間もない、眩しいオーラを放つ1年生、そして順調に大学生活をenjoyしているであろう2、3年生。欠陥エリートはここでようやく目が覚め、単位回収作業に精を出す。と同時に、1年後を見据えた活動も行わねばならない。まさに背水の陣でこれからの1年を過ごすことを余儀なくされる。

 

さて、筆者も同じく、この崖っ淵に立っている状況である。大学に入るまでに何度も崖から落下した経験を持ってはいるが、今度こそ、3度目の正直。ここで踏みとどまらんとする覚悟である。

他人に見られるつもりではないがため、独り言をここまで書き殴ったが、気が向いたらまた更新するという形を取るつもりである、としたところで、今回はここで〆るものとする。

 

初夏の夕方、大学図書館2階にて